この記事では、
フリーターから正社員になり、本社で経理にも携わるようになった私が、
転職を決意する前に感じていた違和感のひとつを整理しています。
上司から
「簿記1級は、今の仕事では必要ない」
と言われたときの話です。
この記事は、
資格の是非を論じるものでも、
転職を勧めるためのものでもありません。
当時の私が感じていた
「評価されていない」という感情の正体が、
どこにあったのかを言葉にした記録です。
今、
努力して積み上げているものが、
仕事の中でうまく噛み合っていないと感じている人にとって、
状況を整理する材料になれば幸せです。
目 次
簿記1級は、仕事では確かに使わなかった
正直に言えば、
上司の言葉は事実でもありました。
日々の業務の中で、
簿記1級の知識を直接使う場面は、ほとんどありません。
判断に迷うことがあれば、
顧問税理士に確認し、
その指示をもとに処理を進める。
求められていたのは、
高度な理論よりも、
安定して業務を回すことでした。
だから、
「今の仕事では必要ない」という言葉を、
真正面から否定することはできませんでした。
それでも、その言葉が引っかかった理由
それでも、
その一言を聞いたあと、
自分の中に小さな違和感が残りました。
怒りでも、不満でもありません。
ただ、
何かが少し噛み合っていない感覚。
振り返ると、
否定されたのは資格そのものではなく、
自分がその先に見ていたものだったのだと思います。
簿記1級は、自分にとって「覚悟の証」だった
私にとって簿記1級は、
仕事で使うためだけの資格ではありませんでした。
28歳までフリーターだった自分が、
働きながら勉強を続け、
簡単ではない資格に挑んだ。
それは、
「これからは逃げない」という
自分自身への宣言のようなものでした。
数字が合っているかどうかだけでなく、
数字を見て、
その先に何が起きるかを考えられる人間になりたい。
そう思って勉強していました。
上司と自分が見ていた「時間軸」の違い
上司が見ていたのは、
「今、この会社で必要な仕事」です。
一方で自分が見ていたのは、
「これから先、どういう人間として働いていきたいか」。
どちらが正しい、という話ではありません。
立場が違えば、
見る時間軸も変わります。
ただ、
そのズレが、
少しずつ言葉にならない違和感として残っていきました。
「必要ない資格」ではなく、「活かされない積み上げ」
後になって分かったのは、
この違和感の正体は
「資格が必要かどうか」ではなかったということです。
今の会社では使わない。
それは事実。
でも、
それは
「意味がない」ということとは違う。
自分が積み上げたものを、
どう活かすか。
活かせない場所にいるのか、
まだ活かしきれていないだけなのか。
その視点が、
この頃から少しずつ芽生え始めました。
この時点では、まだ転職を決意していない
ここで強調しておきたいのは、
この時点で私は、
転職を決意していたわけではない、ということです。
辞めたいわけでもない。
今すぐ行動を起こしたわけでもない。
ただ、
「この会社の中だけで、
自分の積み上げを評価し続けなくてもいいのかもしれない」
そう思い始めただけでした。
転職の決意は、
一言で生まれるものではありません。
こうした小さな認識の変化が、
少しずつ積み重なった結果だと思っています。
まとめ
上司の言葉は、
合理的で、間違ってはいませんでした。
今の仕事に、
簿記1級が必須だったわけでもありません。
それでも残った違和感は、
資格そのものではなく、
自分が見ていた未来と、
組織が見ていた現在とのズレだったと思います。
そのズレに気づいたことが、
すぐに転職の決意につながったわけではありません。
ただ、
外に判断基準を求めてもいいのかもしれない。
そう考えるきっかけにはなりました。
無理に結論を出さなくてもいい。
でも、違和感をなかったことにしない。
その積み重ねが、
後の選択につながっていったのだと思っています。
一緒に前へ進んでいきましょう。
