転職

転職を決意する前に感じた違和感|育成の認識がズレていた理由

この記事では、
フリーターから正社員になり、本社で経理にも携わるようになった私が、
上司との間で起きていた「認識のズレ」を、
転職を決意する前の視点で整理しています。

直接的な不満があったわけではありません。
会社にも、上司にも、感謝はあります。

それでも、
振り返ってみると、
育成や期待についての認識が、
同じ言葉を使っていながら、
まったく別の方向を向いていたように感じる場面がありました。

この記事は、
誰かを批判したり、
正解を決めつけたりするものではありません。

守りに入っていた立場と、
これから成長しようとしていた立場。
そのフェーズの違いが、
どのようにズレを生んでいったのかを、
当時の感覚のまま言葉にした記録です。

今、
評価や育成について説明を受けないまま、
どこか置いていかれている感覚を抱えている人にとって、
状況を整理する材料になれば幸いです。


一年以上、面談らしい面談がなかった

本社に異動してから、
一年以上、はっきりとした面談の機会がありませんでした。

日々の業務の中で会話はある。
指示も、やり取りもある。
けれど、

「何を期待されているのか」
「どこまでできるようになってほしいのか」

そうした話は、
言葉として共有されないままでした。

忙しかったのだと思います。
部下の数も多かった。
役職も上がり、
全体を見る立場になっていた。

だから、
あえて時間を取らなかったのかもしれません。

ただ、
育成される側としては、
「何も言われない」という状態が、
そのまま安心につながるわけではありませんでした。


自分が上の立場だったら、どうしていたか

後から考えると、
もし自分が逆の立場だったら、
違うやり方を取っていたと思います。

・相手にどんな役割を期待しているのか
・将来どうなってほしいのか
・本人は何を目指しているのか

それを一度は言葉にする。

もし自分で直接見きれないなら、
指示役となる部下を数人置き、
日々の様子を観察してもらう。

報告を受けて、
軌道修正する。

そういう設計を、
無意識にでもしていたと思います。

だからこそ、
何も説明されないまま時間が過ぎていく状況に、
少しずつ違和感が溜まっていきました。


後になって語られた「厳しく当たっていた」という説明

私が会社を離れることになったあと、
社長に対して、
上司はこう説明していたそうです。

「あえて厳しく当たっていた」
「育てるつもりだった」

その話を聞いたとき、
正直な感情が浮かびました。

結果として辞めている以上、
それは“育成”だったのか。
それとも、
後付けの説明だったのか。

ただ、
ここで大切なのは、
真意を断定することではありません。

問題だったのは、
その前提が、
私には一切共有されていなかったことでした。


環境さえあれば、自分で成長するつもりだった

私は、
手取り足取り教えてほしいと思っていたわけではありません。

むしろ逆です。

環境さえもらえれば、
自分で考え、
自分で動き、
勝手に成長するつもりでした。

実際、
フリーターからここまで来る中で、
そうやって積み上げてきた自負もあります。

だからこそ、

・任されない
・役割が示されない
・評価軸が語られない

この状態は、
「放置」に近く感じられました。

育成されなかった、
というよりも、

育成の前提が、
お互いにまったく違っていた。

その感覚が、
後になってはっきりしました。


守りに入ったフェーズと、攻めていたフェーズ

今なら、
上司の立場も理解できます。

取締役にまで上り詰め、
定年も見えている。
組織を安定させることが最優先になる。

自然と、
守りのフェーズに入っていたのだと思います。

一方で私は、
フリーターからの再起を掲げ、
まだ攻めている途中でした。

成長したい。
役割を広げたい。
次の景色を見たい。

このフェーズの違いが、
育成や期待の認識を、
静かにズラしていったのだと思います。


立ち位置と、成長の余地が見えなくなった

最終的にきつかったのは、
叱られたことでも、
評価が低かったことでもありません。

自分が、

・どの位置にいて
・何を期待されていて
・どこまで伸びる余地があるのか

それが、
まったく見えなくなったことでした。

努力の方向を決めるための地図が、
与えられていなかった。

それが、
当時の違和感の正体だったと思います。


まとめ

会社にも、上司にも、感謝はあります。
その前提は、今も変わっていません。

ただ、
守りに入っていた立場と、
成長を求めていた立場。

そのフェーズの違いが、
育成や期待の認識をズラし、
説明されないまま時間が過ぎていきました。

誰かが悪かった、
という話ではありません。

ただ、
前提が共有されないままでは、
人は自分の立ち位置を見失ってしまう。

この違和感が、
すぐに転職の決意につながったわけではありません。

けれど、
「この会社の中だけで、
自分の成長を判断し続けなくてもいいのかもしれない」

そう考え始めるには、
十分なきっかけでした。

無理に結論を出さなくていい。
でも、
違和感をなかったことにしない。

それだけで、
次に考えるべき選択肢は、
少しずつ見えてきます。

再起は、
誰かに育てられて完成するものではなく、
自分で環境を選び直す中で、
静かに続いていくものだと思っています。

一緒に前へ進んでいきましょう。