転職

転職を決意する前に感じた違和感|外を見る決意が芽生えた瞬間

この記事では、
フリーターから正社員になり、本社で経理にも携わるようになった私が、
転職を決意する「前」に、
はじめて外を見る必要性を感じた瞬間について整理しています。

会社にも、上司にも、感謝はあります。
実際、環境としては恵まれていたと思います。

それでも、
同じ仕事を続けていても給与は上がらないと言われたとき、
自分の中で、これまでとは少し違う違和感が芽生えました。

不満が爆発したわけではありません。
今すぐ辞めたいと思ったわけでもありません。

ただ、
「この場所の中だけで考え続けていていいのだろうか」
そう立ち止まった瞬間がありました。

この記事は、
転職を決断した話ではありません。
会社や上司を否定するためのものでもありません。

評価や役割の話をきっかけに、
はじめて「外に基準を持つ必要があるかもしれない」と感じた、
その小さな変化を言葉にした記録です。

今、
大きな不満はないけれど、
このままでいいのか分からなくなっている人にとって、
自分の状況を整理する材料になれば幸いです。


同じ仕事をしていても、給与は上がらないと言われた

ある面談の中で、
上司からこんな話をされました。

「今やっている仕事の範囲では、
これ以上大きく給与は上がらないと思う」

責められたわけでもありません。
突き放されたわけでもありません。

事実として、
淡々と伝えられただけでした。

役割と報酬を結びつけて考えるのは、
組織としては自然な判断です。

仕事の中身が変わらなければ、
評価も大きくは動かない。

頭では、理解できました。

でもそのとき、
一つだけ引っかかったことがあります。

「じゃあ、仕事の幅は、どうやって広がるんだろう?」


この職場では、上司がすべての指示を出していた

当時の職場には、
部長・次長・課長といった役職者はいませんでした。

指示を出すのは、
基本的に一人の上司です。

仕事はすべて、
その上司を通して降りてきます。

誰かが段階的に育てる、
役割を少しずつ渡す、
といった構造はありませんでした。

つまり、

・仕事の内容を決めるのも
・責任の範囲を決めるのも
・評価の前提を作るのも

すべて、上司の判断に委ねられていました。

この構造の中で、

「同じ仕事をしている限り、給与は上がらない」

と言われたとき、
自分の中で説明しきれない違和感が残りました。


仕事を増やしたくても、勝手には増やせなかった

自分から提案することはありました。
改善案を出すこともありました。

でも、
評価につながる仕事は、
基本的に「振られるもの」でした。

任されなければ、
役割は変わらない。

役割が変わらなければ、
評価も報酬も動かない。

一方で、
仕事を振るかどうかは、
自分では決められない。

この構造の中で、

「今の仕事では給与は上がらない」

と言われたとき、
努力の向け先が見えなくなりました。


努力してきた方向と、評価の方向が噛み合わなくなった

当時の私は、
働きながら勉強を続けていました。

簿記1級。
宅建。

資格を取ったからといって、
すぐに仕事が変わるわけではありません。

それでも、
自分の中では基準が確実に変わっていました。

・もっと理解できる
・もっと任されてもいい
・このまま同じ役割で終わるつもりはない

一方で、
組織が見ている評価軸は、
「今、何を任せているか」です。

どれだけ準備していても、
どれだけ勉強していても、
仕事として渡されなければ、
評価には反映されません。

努力のベクトルと、
評価のベクトルが、
少しずつ噛み合わなくなっていました。


はじめて「外に基準を持つ」という発想が浮かんだ

このとき、
私はまだ転職を考えていたわけではありません。

辞めたいほど不満があったわけでもない。
環境が悪かったわけでもない。

ただ、
一つだけ変わったことがあります。

それは、

「この会社の中だけで考え続けなくてもいいのかもしれない」

と思ったことです。

これまでは、

・今の上司にどう評価されるか
・今の役割をどう広げるか

そのことだけを考えていました。

でも、
評価も給与も、
すべてが一人の判断に委ねられているなら、

「その基準が外から見てどうなのか」は、
一度も確認したことがなかった。

このとき初めて、
「外に判断基準を持つ」という発想が、
自分の中に芽生えました。


それは不満ではなく、視野が広がった感覚だった

この感覚は、
怒りでも失望でもありません。

もっと静かな、
違和感に近いものでした。

・今の評価は妥当なのか
・今の給与は相場としてどうなのか
・この先、どう成長していくのか

それが分からないまま、
「この中で頑張り続ける」ことに、
少しだけ不安を覚え始めていました。


この時点では、まだ転職を決めていない

大事なので、
はっきり書いておきます。

この時点で、
私は転職を決意していません。

行動も起こしていません。
転職サイトにも登録していません。

ただ、

「外と比べずに、このまま進むのは危ういかもしれない」

そう感じただけです。

転職の決意は、
ある日突然生まれるものではありません。

こうした小さな違和感が、
積み重なった先に、
少しずつ形になっていくものだと思います。


まとめ

会社にも、上司にも、
感謝はあります。
その前提は、今も変わっていません。

それでも、
同じ仕事をしていても給与は上がらないと言われたことで、

自分の努力の方向と、
評価や報酬の決まり方が、
噛み合っていないことに気づきました。

それは、
誰かが悪いという話ではありません。

再起の手段として会社を使おうとしていた自分と、
組織として役割を管理していた上司。

その視点の違いが、
「外を見る」という発想を生んだだけです。

この時点では、
結論を出す必要はありません。

辞めるかどうかを決めなくてもいい。
ただ、
判断基準を一つの場所に閉じ込めない。

それだけで、
見える景色は少しずつ変わっていきます。

再起は、
一度の決断で進むものではありません。

こうした違和感を拾い上げ、
視野を広げていく中で、
静かに続いていくものだと思っています。

一緒に前へ進んでいきましょう。