この記事では、
フリーターから正社員になり、本社で経理にも携わるようになった私が、
転職を決意する前に感じていた違和感について整理しています。
直接的な不満があったわけではありません。
会社にも、上司にも、感謝はあります。
それでも、
ある日ふと目に入った光景をきっかけに、
自分の中で説明しきれない感覚が残りました。
この記事は、
転職を勧めるためのものでも、
会社や上司を否定するためのものでもありません。
評価や制度ではなく、
「この場所で、どんな価値観のもとに働くのか」
その違和感を、当時の立場のまま言葉にした記録です。
今、
大きな不満はないけれど、
どこか納得しきれない感覚を抱えている人にとって、
状況を整理する材料になれば幸いです。
役職で、空間に明確な差があった
本社で働くようになってから、
あることに気づきました。
次長以上の席には、
必ず肘置き付きの椅子が置かれている。
一方で、
それ以外の席には肘置きがない。
役職によって、
座る椅子がはっきり分かれていました。
給与や役職に差があること自体は、理解できます。
役割に応じて待遇が変わるのは、自然なことです。
ただ、
「肘置きがあるかどうか」にまで
明確な線を引く理由は、説明がつきませんでした。
偉くなればいい、という答え
腰痛持ちだった私は、
一度、こうお願いしたことがあります。
「自腹でいいので、肘置きを付けさせてもらえませんか」
返ってきた言葉は、シンプルでした。
「それなら、偉くなるしかないね」
冗談交じりだったのかもしれません。
悪意がなかったことも、分かっています。
それでも、
その一言で、はっきりしたことがありました。
この環境では、
機能や合理性ではなく、立場が優先される。
正直、心の中で思いました。
——昭和か!!!
私が引っかかったのは、権威の見せ方だった
問題だったのは、
役職があることではありません。
問題だったのは、
役職を「差」として可視化し続ける文化でした。
・肘置きのある椅子
・そうでない椅子
・説明のない区別
それらが積み重なって、
「ここでは、こういう序列を前提に生きるんだ」
という空気が、当たり前として存在していた。
私は、
汗をかいて働く現場から上がってきました。
評価や役職が必要なことも分かっている。
会社員として、組織で働く意味も理解している。
それでも、
その序列の中で上に上がること自体を
目標にしたいとは、どうしても思えませんでした。
価値観のズレに気づいただけだった
この時点で、
私は転職を決意していたわけではありません。
辞めたいほどの不満があったわけでもない。
今すぐ行動を起こす理由もありませんでした。
ただ、
これまで積み重なってきた違和感が、
ここで一本の線になった。
・評価は全体のバランス
・年齢で線を引かれる役割
・努力では動かない座席
・そして、役職で区切られた椅子
それらを前提とした世界で、
自分は「上に行きたい人間なのか」。
その問いに、
首を縦に振れなかっただけです。
まとめ
役職や待遇の差を、
否定したいわけではありません。
ただ、
差をどう見せるか、
どんな文化を前提に組織をつくるか。
その部分で、
自分の価値観と噛み合わないと感じただけでした。
誰かが悪いわけではない。
間違っていたわけでもない。
ただ、
自分はその椅子に座りたい人間ではなかった。
そう気づいたことが、
転職を考える前段階として、
とても大きな意味を持っていました。
再起は、
誰かが用意した席に座ることではなく、
自分で立ち位置を選び直すことなのかもしれません。
この違和感に気づけたこと自体が、
次に進むための、静かな一歩だったと思っています。
一緒に前へ進んでいきましょう。
