正社員になれなかったわけじゃない。
でも、先に進んでいく人たちを横目で見ながら、
自分だけ取り残されたように感じる瞬間がありました。
努力が足りなかったとも思えない。
仕事を投げていたわけでもない。
それでも、順番は自分には回ってこなかった。
この記事では、
28歳までフリーターだった私が、
契約社員として働いていた29歳のとき、
同じ職場で同僚が正社員になっていく中で、
何を感じ、どう整理しようとしていたのかを書いています。
正解を示す記事ではありません。
行動を強制する記事でもありません。
再起の途中で、
他人と比べて言葉にできない感情を抱えている人が、
判断を一つ減らす材料を持ち帰ってもらえたら幸いです。
同じ職場で、順番だけが違った出来事
29歳の頃、
私は契約社員として同じ職場で働いていました。
仕事内容は安定していて、
任される業務も少しずつ増えていました。
少なくとも、
「何もできていない」という感覚はありませんでした。
そんな中で、
同じ職場の契約社員が、
一人、また一人と正社員になっていきました。
一人は、
上司に近い立場で現場をまとめていた人。
もう一人は、
私とほぼ同じタイミングで契約社員になった人でした。
その人は当時25歳。
私は29歳。
アルバイト経験や現場理解でいえば、
自分のほうが把握している業務もありました。
だからこそ、
説明のつかない感情だけが残りました。
その場では、普通に笑って祝福しました。
仕事の引き継ぎも、いつもどおりやりました。
でも、その日の帰り道、
理由もなく気持ちが沈んで、
しばらく何も考えられなくなりました。
年齢で判断された、と言い切れなかった理由
「年齢で判断されたんだ」と
言い切ってしまえたら、
気持ちは楽だったのかもしれません。
でも、本当にそうだったのかは分かりませんでした。
評価の基準は、
外からは見えない部分も多い。
上司の判断もあれば、
組織全体の事情もあったはずです。
だから私は、
誰かを責めることも、
制度を断罪することもできませんでした。
ただ一つ確かなのは、
順番が回ってこなかった、
という事実だけでした。
正社員になったことは、後から知った
正社員になったことを、
私は本人から直接聞いたわけではありません。
後日、社内報を見て知りました。
立場が変わっても、
その人は変わらず同じように接してくれました。
同じように慕ってくれて、
同じように仕事をしていました。
その人が悪いわけじゃない。
それは、はっきり分かっていました。
だからこそ、
自分の中で感情の整理が必要でした。
嫉妬でも、怒りでもない。
でも確実に、
何かを受け止めきれていない感覚だけが残っていました。
それでも、その場を離れなかった理由
不満がなかったわけではありません。
悔しくなかったわけでもありません。
それでも、
私はその場を離れませんでした。
選択肢がなかった、
というのも事実です。
でもそれ以上に、
不満を抱えたままでも、
ここを失った自分を想像するほうが、
当時はずっと怖かった。
社会との接点を切ってしまうこと。
また「何者でもない場所」に戻ること。
それだけは、避けたかった。
止まっていたわけじゃなかった
今なら、
あの時期をこう言えます。
止まっていたわけじゃない。
振り落とされないように、
踏みとどまっていただけだった。
自信はなかった。
胸を張れる立場でもなかった。
それでも、
社会の中に居続けるという判断だけは、
手放していませんでした。
まとめ
同僚が先に正社員になっても、
その場に踏みとどまり、
社会との接点を切らさなかった判断は、
確かに再起の一部でした。
順番が遅れることはあっても、
終わったわけじゃなかった。
それだけで、
再起は続いていきます。
一緒に前へ進んでいきましょう。
