この記事では、
28歳までフリーターとして働き、
社員登用という形で正社員になった私が、
なぜ37歳になるまで転職という選択に踏み出せなかったのかを振り返っています。
働きながら勉強を続け、
簿記1級や宅建を取った。
仕事も続けていて、生活も崩れていなかった。
それでも、
どこかに拭えない違和感が残り続けていました。
転職を考えていなかったわけではありません。
ただ、
「どう動けばいいのか」が分からなかった。
今振り返ると、
その理由は能力や覚悟ではなく、
転職以前に、就職活動そのものを経験していなかったことにありました。
この記事は、
転職すべきかどうかを決めるためのものではありません。
働き続けているのに、
判断を先送りにしている自分に
どこか引っかかりを感じている人が、
自分の状態を整理するための材料になれば幸せです。
勉強も仕事も続けていたのに、違和感が消えなかった
正社員になってからも、
私は働きながら勉強を続けていました。
簿記1級を取り、
宅建も取得した。
資格を取ったことで、
何かが劇的に変わるとは思っていませんでした。
ただ、自分の中の基準は確実に変わっていました。
数字を見る視点。
仕組みを考える癖。
業界や会社を、外から眺める感覚。
それなのに、
日々の仕事は清掃現場が中心で、
勉強している内容と、
目の前の業務は噛み合っていませんでした。
頑張っていないわけではない。
でも、積み上げているものが
どこにつながっているのか分からない。
この感覚が、
ずっと消えずに残っていました。
給与と評価が「全体のバランス」で決まる現実
評価面談で、
上司から言われた言葉があります。
「給与は、全体とのバランスで決めている」
組織としては、正しい判断です。
私もその理屈は理解できました。
ただその頃、
経歴が長いことや役職が上であることと、
能力が必ずしも比例していない場面を
何度も目にするようになっていました。
自分の中で、
評価の基準が少しずつズレ始めていた。
とはいえ、
この違和感だけで転職に踏み出すほど、
追い込まれていたわけでもありませんでした。
それでも転職に踏み出せなかった理由
辞めたいほど不満があったわけではありません。
生活は安定していて、
正社員として働けている。
本社にも異動し、経理にも関われている。
だから、
「今すぐ動く理由」はありませんでした。
それに加えて、
私はそもそも
比較するという発想自体を持っていなかった。
今の環境が良いのか悪いのか、
外と比べたことがなかったからです。
判断材料がないまま、
判断だけを迫られても、
人は動けません。
転職以前に、就職活動をしたことがなかった
一番大きかったのは、ここでした。
私は、
フリーターからアルバイト先で契約社員になり、
そのまま社員登用という形で正社員になっています。
応募書類を書く。
面接を受ける。
条件を比べる。
そうした
就職活動のプロセスを、一度も経験していませんでした。
だから、
転職活動が怖かったわけではありません。
「何をすればいいのかが、分からなかった」
それだけです。
転職するかどうか以前に、
どう判断すればいいのかが分からない。
この状態では、
判断を先送りにするしかありませんでした。
まとめ
勉強も仕事も、
私は止めていませんでした。
資格も取り、
正社員として働き、
組織の中で役割も増えていった。
それでも判断できなかったのは、
自分が弱かったからでも、
逃げていたからでもありません。
ただ、
就職活動という「外と比べる経験」を
一度もしてこなかっただけでした。
社員登用という形で正社員になった私は、
応募する、面接を受ける、条件を比較する、
そうした当たり前のプロセスを知らないまま、
社会人を続けていました。
だから、
転職する・しない以前に、
判断そのものができなかった。
今なら分かります。
必要だったのは、
決断ではなく、材料でした。
無理に動かなくてもいい。
でも、
「動けない理由」が何なのかを
一度言葉にしてみる。
それだけで、
次に考えるべきことは変わってきます。
このあと私は、
初めて「外と比べる」という行動を取ることになります。
再起は、
勇気を振り絞った瞬間だけで進むものではありません。
分からなかった理由に気づき、
判断できる状態を少しずつ取り戻すことで、
続いていくものだと思っています。
一緒に前へ進んでいきましょう。
