この記事では、
28歳までフリーターだった私が、
再起を誓ってから10年のあいだに変わってきた
「仕事相手との距離感」について整理しています。
再起を決めた当初は、
仕事の内容も、使われ方も、選べる状態ではありませんでした。
言われたことを、そのまま引き受けるしかなかった。
それでも働き続け、
現場から本社へ異動し、
仕事を回せるようになってから、
少しずつ違和感が生まれてきました。
今、
仕事そのものに大きな不満はないけれど、
「なんでいつも自分なんだろう」と
どこか納得しきれない感覚を抱えている人にとって、
状況を整理する材料になれば幸いです。
目 次
再起を誓った当初は「使われる基準」を考える余地がなかった
28歳で再起を誓ったとき、
私はフリーターでした。
アルバイトとして現場で働き、
言われたことを、言われた通りにやる。
判断は求められていませんでした。
その頃の基準は、とてもシンプルです。
・指示に従う
・手を抜かない
・文句を言わない
それができていれば、仕事は回っていく。
むしろ、余計な判断をしないほうが安全でした。
当時の自分にとって、
その「使われ方」は正しかったと思っています。
本社異動後、仕事が回せるようになって違和感が生まれた
現場から本社に異動し、
仕事を「回す側」の立場になってから、
少しずつ状況が変わっていきました。
調整をする。
段取りを組む。
説明をする。
それでも、
雑務は減りませんでした。
役員の送迎。
車庫入れ。
手土産の買い出し。
会社前の清掃。
鉢植えの手入れ。
自転車のタイヤの空気入れ。
他にも人はいるのに、
なぜか自分に集まってくる。
同僚から
「社長が来たよ」
「役員が来たよ」
と声をかけられることもありました。
親切なのかもしれない。
悪意があるわけでもない。
それでも、
「なんでいつも自分なんだろう」
という感覚は、確実に残りました。
「全部経験だ」と思っていた3年間
当時の私は、
その違和感を無理に言葉にしませんでした。
再起の途中だったからです。
仕事を断る余裕も、
線を引く自信もありませんでした。
だから、
「全部経験だ」
「無駄なことはない」
そう思い込むことで、前に進もうとしていました。
今振り返れば、
あの3年も再起の一部だったと思っています。
10年経ってたどり着いた「1%ルール」
10年経った今、
私が意識しているのが「1%ルール」です。
1日の労働時間を8時間とすると、
だいたい500分。
5分は、その1%。
・5分で終わることなら、すぐやる
・それ以上かかるなら、一度考える
判断の基準は、
効率ではありません。
その仕事が、
・職務経歴書に書けるか
・自分の役割として妥当か
このどちらかです。
1%ルールは、断るためではなく関係を壊さないための基準
このルールは、
「断るためのもの」ではありません。
むしろ逆です。
仕事相手との距離感を一定に保ち、
嫌いにならずに働き続けるための基準です。
全部引き受けてしまうと、
相手との関係は一時的に楽になります。
でも、長くは続きません。
どこかで、
自分の中だけが削れていきます。
依頼する側になって、より強く意識するようになった
自分が依頼する側に回ることも増えました。
だからこそ、
以前よりも慎重になっています。
・相手の時間を奪わない
・「ちょっとだけ」を軽く扱わない
・断れる余白を残す
1%で済まない依頼は、
簡単に投げない。
使われてきた時間が長かったからこそ、
使い方には敏感になりました。
今も判断は揺れる。それでも基準は持っている
アルバイトから始まり、
正社員になり、
転職も経験してきました。
立場が変われば、
見えてくるものも変わります。
今でも判断に迷うことはあります。
「これ、引き受けるべきか」
「自分がやる必要はあるのか」
それでも、
基準があるだけで、
その場の感情に振り回されることは減りました。
再起の途中にいる限り、
判断が揺れるのは自然なことだと思っています。
再起は、距離感を更新しながら続いていく
再起の初期は、
使われるしかありませんでした。
再起が続いたから、
少しずつ選べるようになった。
それは成長というより、
終わらせなかった結果です。
仕事相手との距離感も、
一度決めて終わりではありません。
環境や立場が変われば、
また更新していくものだと思っています。
