再起

最速で失敗を繰り返すことが、最速で成長する ——周回遅れの私が遠回りをやめた理由

失敗ばかりの人生でした。

28歳までフリーター。
就職経験なし。
正社員経験なし。
資格試験にも挫折して、撤退。

「ちゃんとやればうまくいく」
そう信じて努力した時期もありましたが、
現実は、失敗の連続でした。

当時の私は、
失敗=能力がない証拠
失敗=取り返しがつかないもの
そう思っていました。

だからこそ、
失敗しないように動こうとして、
逆に、ほとんど動けなくなっていたのだと思います。

この記事では、
そんな私がなぜ
「最速で失敗を繰り返す」という行動の取り方に切り替えたのか
その理由と実体験を書いています。

失敗に怯えて止まってしまう人にとって、
考え方を切り替えるきっかけになれば幸いです。

28歳フリーターの私は止まっていた

昔の私は、
何かを始めるたびに考えていました。

・この選択は正しいのか
・失敗したら取り返しがつくのか
・今やるべきことなのか

一見、真面目に考えているようですが、
実際に起きていたのはこれです。

行動量が、極端に減っていた。

失敗を避けようとするほど、
一つの行動に重たい意味を背負わせていました。

「これで失敗したら終わりかもしれない」
そう思うと、
一歩が、やたらと重くなります。

今振り返ると、
失敗が怖かったというより、
止まる設計を自分で作っていたのだと思います。

失敗=能力不足ではなく「情報」

行動の取り方が変わったきっかけは、
失敗の捉え方が変わったことでした。

あるとき、私はこう考えるようになりました。

失敗とは、
能力不足の証明ではない。
現実とのズレが可視化された瞬間だ。

つまり、
失敗=情報。

・どこでつまずいたか
・何が分かっていなかったか
・どこで判断を誤ったか

これが分かるということは、
「何も分からない状態」より、
一段階、前に進んでいるということです。

この視点に立ったとき、
失敗の解釈が少し変わりました。

宅建を7周したのは「最速で7回間違えるため」

この考え方が、
はっきり形になったのが、宅建の勉強です。

私は、問題集を7周する前提で勉強していました。

一般的には、
「1周目で理解しよう」
「間違えないように丁寧に」
と言われがちです。

でも私は、
最初から違う前提を置きました。

7周するということは、
最速で7回、間違えるということだ。

1周目は、ほとんど分かりません。
正直、ボロボロでした。

でも、それでいいと思っていました。
むしろ、想定通りです。

2周目でも、まだ間違えます。
ただ、このとき気づきます。

「あ、またここで迷っているな」

3周目、4周目になると、
間違える場所が、だんだん固定されてきます。

毎回、同じ論点で止まる。
毎回、同じ選択肢で迷う。

ここで初めて、
自分の弱点が“輪郭を持って”見えてきました。

5周目になる頃には、
「ここは本番でも時間を失うな」
という感覚がはっきりしてきます。

7周終えたとき、
私は完璧に理解していたわけではありません。

でも、
間違える場所が、かなり限定されていた。

間違いが減ったのではありません。
間違いの「質」が変わったのです。

最速で7周間違えたからこそ、
最速で理解を深め、
過去問の演習フェーズに入ることができたと思います。

最速で失敗すると折れにくくなる

失敗を前提にすると、
不思議なことが起きます。

一回一回の失敗に、
人生を賭けなくてよくなる。

「これがダメだったら終わり」
という感覚が消えます。

失敗は、
予定されていた確認作業になる。

だから、感情が暴れにくい。

・間違えた → 情報が増えた
・ズレた → 修正点が分かった

このループが回り始めると、
行動が止まりにくくなります。

止まらない人は、
メンタルが強い人ではありません。

失敗をプロセスに組み込んでいる人
それだけだと思います。

周回遅れだった私にとっての現実的な戦い方

私は、人より周回遅れでした。

28歳で就職経験なし。
資格試験も失敗続き。

一発逆転なんて、現実的ではありません。

だからこそ、
一回の成功に賭ける戦い方は選びませんでした。

代わりに選んだのが、
何度も失敗して、ズレを減らす戦い方です。

致命傷だけは避ける。
有り金を全部失うような失敗はしない。

それ以外の擦り傷は、上等。

倒れたら、修正する。
ズレたら、戻す。
それを繰り返す。

これが、
能力がない側が、それでも前に進むための戦略でした。

今日の失敗を「情報」に変える

もし今、
失敗が怖くて動けなくなっているなら、
一つだけやってみてほしいことがあります。

今日の失敗を、一つ書き出してください。

そして、その横に、
「何が分かったか」を書きます。

反省はいりません。
感情の整理も、後でいい。

失敗を、
情報として扱う

それだけで、
次の一手は、少し軽くなります。

遠回りをやめた理由

私は、
失敗を減らしたから前に進めたわけではありません。

失敗を早く、何度も経験したから、
進めるようになりました。

最速で失敗を繰り返す。
それは、
最速で成長するための、現実的な方法でした。

私も、まだ途中です。
失敗も、今もあります。

それでも、
止まらずに動いています。

周回遅れなりに。
遠回りをやめたやり方で。

一緒に、前へ進んでいきましょう。