再起

30代未経験でも経理は目指せるのか──私の再起の選び方

30代で未経験の経理に挑戦するのは、不安が大きいと思います。

・実務経験がない
・年齢で不利になるのではないか
・今さら方向転換して大丈夫なのか

私も、まったく同じことを考えていました。

28歳までフリーターで社会人経験はゼロ。
31歳で初めて経理の実務に入り、
37歳でプライム上場企業の経理(連結担当)に転職しました。

この記事では、
30代・未経験という立場で、どう考え、どう準備したか
私の一次情報としてお伝えします。

誰かを煽ったり、成功を保証したりする話ではありません。
ただ、同じように迷っている方が
「自分にも進める道があるかもしれない」
と思える材料になれば嬉しいです。

企業が経理に求める評価は「実務 × 年齢 × 資格」

30代未経験で経理を目指すとき、
まず理解しておいたほうがいい前提があります。

企業が未経験者を見るときの評価は、
だいたい次の3つの組み合わせです。

・実務経験
・年齢
・資格

20代の場合は、実務がなくても
「若さ」「伸びしろ」で評価してもらえることがあります。

一方、30代は少し見られ方が変わります。

・任せられるか
・伸びる余地があるか
・なぜ今なのか

実務がない状態だと、
年齢と資格の2軸で判断されやすいのが現実です。

だから私は、
「評価されるかどうかを運に任せない準備」
を意識するようになりました。

私が“資格の土台”を整えることを選んだ理由

私が簿記1級の勉強を始めたのは28歳のときです。

実はその時点で、
簿記2級はすでに持っていました。

公認会計士試験に挑戦していた過程で取得したものです。

それでも私は、
「このままでは自信を持って経理と言えない」
と感じていました。

実務経験がない。
年齢は28歳。
過去には会計士試験の挫折もある。

だから私は、
簿記1級まで取りきる
という選択をしました。

特別な才能があったわけではありません。
ただ、自信がなかった自分が
「これなら挑戦していいと思える状態」を
作りたかっただけです。

簿記資格の意味は、20代と30代で違う

同じ資格でも、年齢によって見られ方は変わります。

簿記3級

・20代
 未経験でも採用の可能性がある
 ポテンシャル評価に入りやすい

・30代
 努力姿勢は伝わるが、選考はやや厳しい

30代の場合、
まずここを短期間で取り切ることで
「経理を目指している人」として見てもらいやすくなります。

簿記2級

・20代
 未経験でもチャンスが増える

・30代
 現実的に未経験枠を検討してもらえるライン

私自身、2級があったからこそ
31歳で経理に挑戦する決断ができました。

簿記1級

・20代
 専門性として強く評価される

・30代
 必須ではないが、本気度と覚悟を伝えられる

私は「自信がなかったから」
ここまで積み上げました。

資格はゴールではありませんが、
自分が一歩踏み出すための土台にはなりました。

実務がなくても評価されたのは「現場の視点」

私は異業種から経理に入ったわけではありません。
同じ会社の現場から、本社経理へ異動しました。

棚卸、発注、原価の動きなど、
現場で数字がどう生まれるかを体感していたことは、
経理に入ってから確実に役立ちました。

経理は、
数字だけを見る仕事ではありません。

・なぜこの数字になったのか
・どこにリスクがあるのか
・現場で何が起きているのか

こうした視点は、
実務未経験でも伝えられる強みになります。

30代未経験でも、進める道はある

30代未経験で経理を目指すのは、
簡単ではありません。

でも、無理でもありません。

・評価されやすい前提を理解する
・資格で土台を整える
・これまでの経験を言葉にする

私はこの順番で進みました。

もし今、迷っているなら、
まずは簿記3級のテキストを開くところからで十分です。

一気に人生を変える必要はありません。
今日の一歩が、
数年後の選択肢を増やしてくれます。

私もまだ再起の途中です。
だからこそ、同じ目線で書き続けます。

一緒に前へ進んでいきましょう。