28歳までフリーターだった私は、社会に出ることが怖かった。
新卒なら当たり前に乗り越えるはずの壁を、私は10年近く遅れて経験することになったからです。
正社員になる自信もなく、まずアルバイト先の“定期社員”になることを選びました。
それが、私が初めて社会と向き合う第一歩でした。
ただ、そこで思い知りました。
「普通の大人が普通にこなしている生活」は、想像以上にきつかった。
フルタイムで働き、週5日勤務する。
これだけで毎日が限界だった。
帰ったら何もできず、ただ寝るだけの日も続きました。
でも、その現実が私の再起のスタートでした。
社会に出るのが遅れて不安な方。
もしあなたが「今さら働けるだろうか」と感じているなら、
私も28歳までフリーターでした。
普通の生活すらできず苦しんだ私でも、
“できない自分”から再起できたプロセスを書いています。
“生活を背負う”人から学んだ現実
現場では私は二番目に年下で、周囲は
主婦の方、定年後の方、元経営者だった方など、
人生経験が桁違いに豊富な人ばかりでした。
清掃の仕事は、
「誰でもできる単純作業」だと思う人もいるかもしれません。
でも、働き始めてすぐにそれが大きな勘違いだったと気づきました。
みんな“何かを背負いながら働いていた”
主婦の方は家計を守るために働き、
定年後の方は家族を支えるために再び働き、
元経営者だった方は第二の人生として働いていた。
一人ひとりが
「生活を背負って働いている」
ということが、日々の会話や働き方から伝わってきました。
・無駄のない段取り
・時間に対する意識
・仲間への気遣い
・お客様への向き合い方
・小さな異変への気づき
どれも「生活を守るために働いてきた歴史」が滲み出ていました。
現実を直視できなかった私
28歳までの私は、
資格で一発逆転という夢ばかり見ていました。
公認会計士になれば人生が変わる。
資格を取れば自信が持てる。
努力すれば報われる。
しかし目の前の先輩たちの働く姿を見て、
その考えがどれほど浅かったのか気づかされました。
彼らは、夢を語る前に
“生活を守る”という現実に向き合い続けている。
私はその覚悟に圧倒され、
自分がいかに現実を直視していなかったかを痛感しました。
経験不足は“考え方を真似る”で埋める
だから私は、“真似をする” と決めました。
プライドを持っている余裕なんてありませんでした。
清掃の現場では、
さまざまな人生の背景を持つ人たちが働いていて、
同じ手順、同じ作業をしているはずなのに、
人によって「成果」も「周りからの信頼」もまったく違う。
そこで私は気づきました。
違いを作っているのは、“やり方”ではなく“考え方”だ。
ただ機械的に掃除をしているのではなく、
その人なりの価値観や姿勢、相手への配慮、段取りの組み方が
行動に深く反映されているのです。
だから私は、手順だけではなく、
「考え方ごと真似る」 ことを意識しました。
・時間の使い方
・段取りの組み方
・周囲との距離感
・働く姿勢
・仕事への向き合い方
・相手の意図を汲む力
・“誰かのために”動く姿勢
これらを “ひとつでも盗む” つもりで毎日働きました。
真似をするのは格好悪いことではありませんでした。
むしろ、自分に欠けているものを埋めるための
唯一のショートカット だと思えたのです。
目の前の仕事に全力で向き合う
よく「キャリア戦略」という言葉を聞きますが、
28歳で社会に出た当時の私は、そんなことを考える余裕はありませんでした。
・とにかく遅れないように動く
・任されたことを終わらせる
・迷ったらすぐ聞く
・教えてもらったらすぐ実践する
・昨日できなかったことを今日できるようにする
ただそれだけ。
でも今振り返ると、この時期の行動こそが
後の私の“再起の土台”になっていたと強く感じます。
できない自分を受け入れ、
それでもできることをやり続ける。
その積み重ねが、後に簿記1級を取る行動力にも、
経理としての基礎にも、
転職で評価される姿勢にもつながっていきました。
今日からできる“小さな一歩”
28歳で社会に出たときの私は、自信ゼロでした。
でも、自信がないからこそ言えることがあります。
最初は真似でいい。
真似する自分を恥じなくていい。
真似できる環境があるなら、それを最大限活かせばいい。
今日できる行動は、小さくてかまいません。
・尊敬できる人の“段取り”を真似する
・仕事の優先順位のつけ方を真似する
・報連相のタイミングを真似する
・働き方の姿勢を真似する
真似は、経験不足を補うための“強力な武器”です。
私はこの武器で、何者でもなかった自分を少しずつ変えていきました。
“できない自分”からでも再起はできる
28歳フリーターからのスタートは、確かに遅いです。
でも遅いからこそ、見える景色があります。
・“普通の生活”の重み
・生活を背負って働く覚悟
・できない自分を受け入れる勇気
・真似ることから始める柔軟さ
これらは、遅く社会に出た人からこそ実感した学びでした。
もし今、社会に出ることに不安があるなら、
私の経験が少しでも背中を押せたら嬉しいです。
できない自分からでも、再起はできます。
一緒に、少しずつ前へ進んでいきましょう。
