前回の記事では、上場企業に転職して気づいた
「簿記1級はスタートラインに立つための武器になる」
という話を書きました。
ただ、資格があっても、
すぐに仕事がスムーズに回るわけではありません。
今回はその続きとして、
転職して半年が経ったころ、
“あ、やっていけるかもしれない” と思えた理由
を書いていきます。
最初の1ヶ月は理解より“割り切り”を優先した
転職して最初の1ヶ月は、
とにかく覚えることが多く、
「なぜこの作業をするのか」を理解する余裕はありませんでした。
新しい会計ソフト、
子会社や関連会社の数、
略称だらけの資料、
上場企業ならではの固いルール。
すべてを完璧に理解しようとしたら、
間違いなく頭がパンクしていたと思います。
だから私は、まず最初に
「理由はあとでいいから、手順だけを覚えよう」
と割り切ることにしました。
この割り切りのおかげで、
無理なく作業を積み上げることができました。
半年かけて“線で理解できた瞬間”が自信になった
「いけるかもしれない」と思えたのは、
四半期決算を2回経験したころでした。
ちょうど転職して半年が経ったタイミングです。
完璧とは言えません。
ミスもしましたし、
期限に間に合わず、先輩に助けてもらった部分もあります。
それでも、はっきりとした変化がありました。
最初は
「全部が分からない」 状態。
だけど半年経つころには、
「ここだけ分からない」 に変わっていました。
もうひとつ、自信につながった理由があります。
私は、次のような作業を半年かけて続けていました。
・過去5年間の仕訳をすべて見返した
・5年分の中で今回担当する決算月の仕訳だけを並べて比較した
・仕訳の根拠資料を5年分すべて追いかけた
・仕訳入力だけで終わらず、資料作成の流れを自分なりに整理した
・どの数字をどの資料から拾うのか、順番を検討し直した
・点で終わらないように、業務を“線”で理解するようにした
正直、かなり時間がかかる作業でした。
でも、これを続けたことで
バラバラに見えていた業務が、つながり始めました。
この仕訳はこの資料につながる。
この資料の数字はここの決算項目に反映される。
年度をまたいだ数字の動きも、自然と見えてくる。
点と点がつながって、
線として流れが見える瞬間がありました。
そのとき、
初めて
「自分でもやっていけるかもしれない」
と思えたのです。
積み上げが武器になると気づいた理由
半年たった今、私が前へ進めているのは
才能でもスピード感でもなく、
“積み上げる力” だと思っています。
私は頭の回転が速いわけではありません。
咄嗟に言葉が出てこないことも多いです。
だからこそ、
自分の弱さと向き合って、
言葉をストックし、
現場にも足を運び、
机の上だけで仕事を完結させないようにしてきました。
数字の違和感にも敏感でいようと心がけています。
会計士と経営の橋渡しも、少しずつですが意識しています。
前の会社では、
自分を引っ張り上げてくれた方がいました。
今度は私が
“頑張っている人にチャンスを渡せる存在”
になりたいと思っています。
転職はスタートですが、
私はまだ再起の途中です。
でも、スタートが遅くても、
周回遅れでも、
積み上げれば前に進める。
半年働いて、それを少し実感できています。
あなたも焦らなくて大丈夫です。
“線で理解できる瞬間” は必ず来ます。
一緒に前へ進んでいきましょう。
