資格

38歳の今、資格を取る基準 ── 宅建×簿記1級を「活かせなかった」ことで見えた現実

挫折を経験すると、
次に何を頑張ればいいのか分からなくなることがあります。

努力が足りないわけでも、
怠けたいわけでもない。
ただ、何に時間とお金を使えばいいのか分からない。

もし今、

・資格に挑戦するべきか迷っている
・今さら新しい資格を取る意味があるのか悩んでいる
・「挑戦しない選択」が逃げなのか判断できない

そんな状態にいるなら、
この記事は、38歳になった今の私が
資格をどう判断するようになったか
正直に整理したものです。

「資格は取るべき」
「挑戦し続けるべき」
そんな話ではありません。

再起にはフェーズがあり、
フェーズが変われば、
資格に求める役割も変わります。

この記事が資格を取るかどうかの判断のヒントになれば幸いです。

覚悟のフェーズは通り過ぎていた

28歳でフリーターだった頃、
私にとって資格は
「自信を回復するための手段」でした。

実務経験はゼロ。
社会に出るのが怖かった。
だからせめて、
「これだけはやった」と言えるものが欲しかった。

資格は、
評価のためというより、
自分自身に対する覚悟の証。

その意味では、
簿記1級も宅建も、
当時の私には必要な選択だったと思っています。

でも38歳になった今、
そのフェーズは確実に変わっていました。

エージェントとの会話で突きつけられた現実

転職活動では、
担当してくれたすべてのエージェントに
同じ質問をしました。

「今の自分のスキルセットに、
 追加で取っておいた方がいい資格はありますか?」

答えは、どこも似ていました。
具体的な資格名は、ほとんど出てこなかった。

でも、あるエージェントとの会話で、
強く印象に残った一言があります。

宅建と簿記1級を持っていることを伝えたとき、
少し考えたあと、こう言われました。

「正直に言うと、
 宅建と簿記1級の両方を持っている方を
 担当したことがないんです」

続けて、理由を教えてくれました。

「その2つが“セットで活躍できる紹介案件が、あまりない”んですよね」

この言葉を聞いた時、
頭の中で、点だったものが線になりました。

資格は「活かせなければ意味がない」

宅建が悪いわけでもない。
簿記1級が無駄なわけでもない。

問題は、
どう掛け合わせて使うかを、
自分自身が言語化できていなかったこと
でした。

資格単体ではなく、

・資格 × 実務
・資格 × 業界
・資格 × 将来の文脈

この組み合わせまで含めて初めて、
市場では「使える資格」になる。

エージェントの言葉は、
評価でも否定でもありませんでした。

ただ、
「活かせない資格は、紹介しづらい」
という、極めて現実的な話だった。

面接で言葉に詰まった理由

転職活動中、
私は何度も聞かれました。

「なぜ宅建を取ったんですか?」
「この資格を、どう活かしたいんですか?」

そのたびに、
うまく答えられなかった。

本当は、
転職して生活基盤を固めて、
将来は事業を持つことも視野に入れていた。

でもそれを、
面接の場で説明できなかった。

今なら理由がはっきりしています。

自分の中で、
宅建と今のキャリアを結ぶ線の解像度が、
まだ低かった。

資格は取った。

でも、転職アップ前提で、
「どう使うか」を考えた場合、
30代で無理して宅建を取る必要はなかったと思います。

38歳の今、資格を見る判断軸

この経験を経て、
私は資格をこういう基準で見るようになりました。

今のスキルセットと地続きか

まったく別の人生を始める資格か。
それとも、
今の実務を太くする資格か。

回収フェーズでは、
後者しか選びません。

どう活かすかを説明できるか

「この資格を取ったら、
 どの業務で、どんな価値を出すのか」

これを第三者に説明できない資格は、
今は取らない。

エージェントが翻訳できるか

「それなら、この求人ですね」
「この経験と組み合わせると、ここです」

こうした会話が自然に成立するかどうか。

説明に時間がかかる資格は、
市場での回収リスクが高い。

再起の線上にあるか

不安を埋めるための資格か。
再起の線を太くする資格か。

28歳の頃は前者、
38歳の今は後者を選びます。

資格は「足すもの」ではなく「位置づけるもの」

高難易度資格を持っていても、
活かせる場所がなければ意味がない。

これは、
エージェントとの会話で
はっきり突きつけられた現実でした。

資格は、
人生を逆転させる魔法ではありません。

でも、
正しく位置づけて使えば、
確実に選択肢を増やす道具になります。

再起の途中だからこそ慎重に選ぶ

私は今も、再起の途中です。
転職1年目で、
まだ足場を固めている段階です。

だからこそ、

・生活基盤が壊れる挑戦はしない
・取る資格は、活かせるものに絞る
・「取らない判断」も、前進として受け入れる

そう決めています。

資格の価値は、
年齢や状況によって変わっていい。

・覚悟のための資格
・自信を回復するための資格
・活かす前提で取る資格

どれが正しい、ではありません。

大事なのは、
今の自分がどのフェーズにいるか
自分で理解していること。

もし今、
資格を取るか迷っているなら、
こう問いかけてみてください。

「この資格は、
 どこで、どう使うつもりなのか」

その答えが見えたとき、
資格は負担ではなく、
再起を支える道具になります。

私もまだ途中です。
一緒に、前へ進んでいきましょう。