宅建の勉強を始めたとき、
私は「どの勉強法が正しいか」よりも先に、
本番で実力をそのまま出せる状態をどう作るか を考えていました。
勉強のやり方にはいろいろありますが、
私は自分の性格的に「やった量」が自信につながるタイプでした。
そこで最初に決めたのが、
・8月1日から過去問を解き始めること
・本試験までに100年分をやりきること
この2つでした。
100年分を解けば必ず合格するわけではありません。
試験は水物で、当日のコンディションが結果を左右することもあります。
それでも私は、
「ここまでやったなら大丈夫」
と思える自分で本番に臨みたかった。
その“心理的な安心感”が、集中力や冷静さを支えてくれると思ったからです。
この記事では、
独学で理解度(点数)を確認しながら100年分を解き、
試験中に最大得点をめざした私の戦略と勉強法
について紹介します。
目 次
結論:宅建に合格するために実際にやったこと
全体像はシンプルです。
・市販テキストを1周
・テキスト付属の問題集を10周以上
・8/1から毎日過去問(最終的に100回分以上)
・予備校の模試を2回受験
・分からないところはYouTubeで補足
・平日は1題、土日は2題、直前期は3〜4題
・試験2週間前を「完成形」の基準に逆算
・理解度(点数)を見て、日ごとの勉強量や内容を調整
・苦手論点は年度を横断して集中的に潰した
ここから、
なぜ最初から“量を決めていたのか”を具体的に書いていきます。
なぜ私は「過去問100年分」を最初から決めていたのか
最初から“直前期の頭”で本番を迎えたかった
宅建の試験は、知識があるだけでは点数が伸びません。
・長い文章
・ひっかけの構造
・出題パターンの癖
・紛らわしい論点の配置
・時間との戦い
こうした“本番特有の負荷”は、
過去問を繰り返すことでしか身につきません。
だから私は、
直前期になって焦るのではなく、
最初から直前期のような頭で戦える状態を作りたかった。
8月1日と決めていたのも、
「ここからは実践フェーズに入る」という区切りを自分に与えるためです。
理解度(点数)をもとに、勉強内容を柔軟に調整したかった
独学はすべて自分で調整する必要がありますが、
私はこの“自由さ”をプラスに使いました。
理解度はすべて 過去問の点数 で判断していました。
・何点取れたのか
・どの分野が安定しないのか
・どこで時間が足りなくなるのか
・読み違いがどれくらいあるのか
点数という客観的な指標があれば、
次にやるべきことが自然に見えてきます。
点数を見ながら、
「今日は分野別に掘り下げよう」
「今日は通しで解こう」
「ここは一度理解し直そう」
といった調整をくり返していました。
この柔軟性が、独学の大きなメリットでした。
苦手論点は、年度を横断して“縦に深く”解いた
過去問を続けていると、
自分がつまずく論点が見えてきます。
私はその論点だけを 年度を越えて横断的に解く ようにしました。
例えば、
・権利関係の例外規定
・細かい数字の暗記が必要な問題
・ひっかけのパターンが多い論点
こうした部分を、一度まとめて掘り下げると、
後の問題が一気に読みやすくなります。
100年分という量が多かったのではなく、
同じ論点をいろいろな年度で体験できたこと が大きかったと思います。
量をこなしたかったのではなく、“確信”が欲しかった
100年分とはいえ、
根性で積み上げたわけではありません。
私は試験当日、
「これだけやった」
という自信を持って座っていたかっただけです。
そのために必要な量が、
たまたま100年分だった、という感覚に近いです。
試験は水物です。
当日に何が起こるかは誰にも分かりません。
だからこそ私は、
自分の不安を最小限にし、
本番で普段どおりの力を出すために必要な“準備”として
この量を選びました。
独学でも合格できた理由と、今振り返って思うこと
振り返ると、私が宅建に合格できた理由は3つです。
・理解度(点数)を客観的に把握していた
・戦略を柔軟に変えられる環境(独学)だった
・苦手論点を年度横断で深掘りして潰した
宅建は、
設計と積み上げで合格点に近づける試験 です。
もちろん、すべての方法が全員に合うわけではありません。
ただ私にとっては、
量と理解度の両方を管理できるこの方法が一番フィットしました。
この経験が、
これから宅建を目指す人の参考になれば嬉しく思います。
次の記事では、
フルタイム勤務と宅建学習の両立法
について詳しく書いていきます。
一緒に前へ進んでいきましょう。