資格

宅建を目指した本当の理由──遠回りしていた私が選んだ“未来の広げ方”

私はフルタイム勤務をしながら独学で宅建に合格しましたが、
その理由を聞かれると、多くの人はこう思うかもしれません。

「不動産に興味があったから?」
「転職に有利だから?」
「副業や投資のため?」

どれも間違いではありませんが、
私の場合は少し違いました。

資格を目指す人の理由は本当に様々です。
私の場合は、 この資格を将来どう活かして働いているかを想像したとき、
その未来が“自分に必要だ”と感じた
から宅建を選びました。

この記事では、
私が宅建を目指した本当の理由 を一次情報として正直に書いていきます。

なぜ宅建を目指したのか

宅建を目指す理由は、人によって本当に幅があります。

・キャリアの幅を広げたい
・不動産の知識を持っておきたい
・将来の副収入の選択肢にしておきたい
・会社員だけに依存しない働き方を考えている

私も、当時はこういう漠然とした気持ちがありました。

経理として働きながら、
「この先も同じ働き方だけでいいのか?」
という不安が常にありました。

簿記1級で経理の基礎は作れた。
でも、将来の選択肢はもっと広げておきたい。

そして不動産は、キャリアにも、副業にも、投資にもつながる。
そう考えたとき、宅建は自分にとって“取っておくべき資格”だと思いました。

選択肢を増やすために“資格を積む”という考え

私は人生の前半をフリーターとして過ごし、
そこからキャリアを積み上げてきました。

28歳 フリーター

29歳 簿記1級取得

31歳 本社経理へ異動

37歳 上場企業の経理へ転職

ずっと遠回りをしてきたからこそ、
選択肢が少ない状態が一番怖かった のだと思います。

簿記1級は“守りの資格”。
どこへ行っても戦える土台。

宅建は“攻めの資格”。
働き方・投資・キャリアの幅を広げる武器。

経理のキャリアを積みながら、
「次の道も選べる状態」を残しておきたいと思っていました。

フリーター時代の“無力さ”がすべての出発点だった

宅建を取った本当の理由を突き詰めると、
いつも行き着くのは28歳の頃の自分です。

社会人経験なし
就職経験なし
履歴書に書ける実績なし
自信も選択肢もゼロ

あの頃の私は、
未来を選ぶ力が自分には無いと思い込んでいました。

「何も持っていない自分」への恐怖。

これは簡単に消えませんでした。

だからこそ、
資格を積み上げることで未来を広げようとし続けたのだと思います。

簿記1級を取って少し自信がついた。
本社経理へ異動して、ようやくキャリアが動き始めた。

その延長線上で、
宅建を取った理由はとてもシンプルでした。

二度と“何も持っていない自分”に戻りたくなかった。
未来を自分で選べるようにしておきたかった。

資格は単なる肩書きではなく、
私にとっては“生き方を取り戻すための手段”だったのかもしれません。

今回は宅建の勉強法ではなく、
なぜ私が宅建を目指したのか を正直に書きました。

次の記事では、
フルタイム勤務でも宅建に合格できた「環境づくり」と「習慣」の話を書いていきます。

同じように遠回りをしている方が、
選択肢を増やすきっかけになれば嬉しいです。

一緒に前へ進んでいきましょう。

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