再起を考え始めると、
多くの人が無意識にやってしまうことがあります。
それが、比較です。
SNSで見かけた誰かの進捗。
同僚の評価や昇進。
市場で語られる年齢や年収の話。
この記事では、
再起の途中で「比較」をどう扱うかによって、
なぜ静かに消耗してしまう人と、続いていく人に分かれるのか。
28歳までフリーターで、就職経験もなく、
再起を誓ったところから歩いてきた私自身の経験をもとに、
比較という行為のメリットと、地雷になりやすい使い方を整理します。
比較をやめろ、という記事ではありません。
前向きになれ、という話でもありません。
再起の途中で思考がざわついたとき、
比較との距離を取り直すための材料として、
何か一つ持ち帰ってもらえたら幸いです。
目 次
比較は、人間として自然な思考
まず前提として、
比較してしまうこと自体は、悪いことではありません。
人は無意識に、
自分の位置を知ろうとします。
・自分は今、どこにいるのか
・周りと比べて、遅れているのか
・このまま進んでいいのか
比較は、そのために自然と起きる思考です。
再起の途中だから弱いわけでも、
意志が足りないわけでもありません。
比較は、誰にでも起きます。
問題になるのは、
比較そのものではなく、どう使っているかです。
比較には、ちゃんとメリットもある
比較には、はっきりしたメリットがあります。
それは、
自分の立ち位置と、差の距離感を測れることです。
・市場の中で、どのあたりにいるのか
・同じ職種の中で、経験値はどれくらいか
・目指す場所まで、どのくらい距離があるのか
こうした確認には、比較は役に立ちます。
再起は闇雲に進むものではありません。
現在地を知ること自体は、必要です。
だから、比較=地雷、ではありません。
地雷になるのは、
比較の仕方を間違えたときです。
再起を壊すのは「その瞬間だけの比較」
再起を止めてしまいやすいのは、
「今、この瞬間」だけを切り取った比較です。
・SNSで流れてきた一つの投稿
・同僚が評価された、その場面
・市場で語られる断片的な数字
それらを見て、
「自分はダメだ」
「もう追いつけない」
そう結論づけてしまう。
再起は、時間がかかるロングゲームです。
一方で、比較の多くは短期的なスナップショットです。
長い時間をかけて積み上げる再起と、
一瞬の切り取りを比べる。
この二つは、根本的に相性がよくありません。
そのズレに気づかないまま比較を続けると、
再起は静かに消耗していきます。
比較対象が「外」にあると、再起は不安定になる
比較対象が、
SNSの誰かや、周囲の評価、市場の声に固定されると、
再起は不安定になります。
良い日には安心する。
悪い日には、一気に崩れる。
感情の振れ幅が大きくなり、
再起そのものが、外側の状況次第になります。
これは、
「他人の評価」を基準にしてしまう状態と同じです。
比較 × 他人の評価。
この組み合わせは、
再起を続けるうえで、かなり消耗が激しい。
だから必要なのは、
比較をやめることではなく、
比較の軸をどこに置くかでした。
私も、比較をやめられなかった
正直に言えば、
私も比較をやめられたわけではありません。
年齢。
経歴。
周回遅れだという感覚。
何度も、周りを見ては苦しくなりました。
「自分は10年遅れている」
そう思ったことも、一度や二度ではありません。
比較しないようにしよう、と思っても、
自然に目に入ってきます。
だから、やめるのは無理でした。
代わりにやったのは、
基準をずらすことでした。
比較対象を「28歳で再起を誓った自分」に戻した
比較の基準を、
外ではなく、過去の自分に戻しました。
28歳。
フリーター。
就職経験なし。
選択肢がほとんどなかった自分。
あの時点と比べて、
何が変わったのか。
大きな成功でなくていい。
目に見える結果でなくてもいい。
・続いている
・辞めずにいる
・社会との接点を保っている
それだけでも、差分はあります。
勝ち負けではなく、
時間軸での比較に変えたことで、
再起は少し安定しました。
比較は「裁くため」ではなく「確認するため」に使う
比較は、
自分を裁くための道具ではありません。
再起が続いているかどうかを、
確認するためのものです。
・前より、何が残っているか
・失っていないものは何か
・続いている事実はあるか
それを確かめるだけでいい。
他人と比べて勝つ必要はありません。
追い抜く必要もありません。
再起は、
自分が立ち上がり続けているかどうかの話です。
まとめ
比較は、悪いものではありません。
ただし、距離感を間違えると、再起を終わらせる地雷になります。
一瞬の比較で、
自分の再起全体を否定しないこと。
比較の基準を、
外ではなく、過去の自分に戻すこと。
それだけで、再起は安定します。
再起は、時間がかかるロングゲームです。
だからこそ、
比較の使い方も、ロング目線で設計していきましょう。
この文章が、
比較で思考が止まりそうになったとき、
再起に戻るための一つの支点になれば幸いです。
