28歳まで社会人経験ゼロ。時給900円のフリーター。
就職活動も一度もしたことがなく、未来への不安だけが積み重なっていく日々。
「このまま人生が詰むんじゃないか」
「周りは結婚し、キャリアを積んでいるのに、自分は何をしているのか」
そう思いながらも、現実から目をそらしていました。
公認会計士試験に挑戦していたのは、
“学歴のない自分でも、努力すれば一発逆転できる”と信じていたからです。
しかし、予備校に通うお金も尽き、独学では太刀打ちもできず、
何度挑戦しても一次試験すら通らない。
それでも諦められなかったのは、
就職する勇気がなく、努力を無駄にしたくないという意地があったからです。
「勉強している自分」にしがみつくことで、自分を守っていただけかもしれません。
周囲は進んでいくのに、自分だけが取り残されていく――。
親の定年という現実が迫り、ついに“逃げられない”状況になったとき、
私は人生で初めて、“変わらなくてはいけない”と思いました。
その瞬間こそが、私にとっての カウント2.9。
敗北寸前の状態からのスタートでした。
この記事では、そこから私がどう立ち上がり、
泥臭く積み上げてきた道のりをお話しします。
目 次
私のスタート地点はカウント2.9だった
28歳当時の私は、どこから見ても“終わっている”状態でした。
-
28歳フリーター
-
社会人経験ゼロ
-
就職経験なし
-
時給900円
-
会計士試験はかすりもせず
-
年齢だけ重なっていく
-
同年代はキャリアも家庭も手に入れている
客観的に見ても、自分でも、人生が詰んでいると思っていました。
それでも会計士試験を諦められなかったのは、
「資格で逆転できる」と信じていたからです。
学歴がなくても努力で勝てると思いたかった。
“就職するのが怖い自分”を見たくなかった。
そしてなにより、
努力が無駄になることを認めるのが怖かった。
その結果、挑戦を続けるフリをしながら、
本当は現実から逃げ続けていたのかもしれません。
しかし、現実は変わらない。
焦りだけが積み重なり、心だけ疲弊していく。
そんな日々の中で、
私はついに「人生を変えなければ」と決意しました。
ここが、私にとっての カウント2.9。
“あと一歩で倒れる場所”からのスタートでした。
カウント2.9から再起を誓った理由
再起のきっかけは、大きな出来事ではありません。
親の定年――
この現実が、私を強制的に前へ押し出した理由です。
「もう頼れない」
「自分で生きていかなければならない」
そう突きつけられ、初めて心の底から危機感を覚えました。
そこから私は、人生を立て直すために動き始めました。
まず、清掃会社のアルバイトから契約社員へ。
契約社員から正社員へ。
毎日の仕事に全力で向き合い、信頼を積み重ねていきました。
その努力が認められ、
31歳で本社経理への異動チャンスを掴みました。
普通なら新卒で経験するようなことを、
私は10年遅れて経験していきました。
しかし遅れた分、
誰よりも熱量を持って働くことができました。
-
仕事を覚えるスピード
-
学び続ける姿勢
-
失敗しても食らいつく気持ち
この泥臭い積み上げが、私の土台になりました。
6年間実務経験を積み上げ、
37歳で上場企業の経理に転職。
私のキャリアは、
華やかさは一つもありません。
ただ、積み上げ続けただけです。
自分の“武器”を棚卸しした
28歳で再起を決めたとき、
私には胸を張れるような職歴も能力もありませんでした。
でも、ひとつだけ残っていたものがありました。
簿記の知識です。
会計士にはなれなかった。
何度受けても一次にすら届かなかった。
それでも、
簿記2級までの知識は確かに身についていた。
この現実に気づいたとき、初めて私はこう思いました。
「ゼロじゃない。
まだ拾える武器があるなら、それを伸ばすしかない」
新卒の22歳なら、
資格なし・未経験でも経理部に配属される可能性があります。
でも私は28歳。
フリーター歴も長い。
実務経験もゼロ。
普通に就職活動をしても、
誰にも選んでもらえないのは分かっていました。
だからこそ、腹を括りました。
「スタートラインに立つためには“一発で評価される資格”が必要だ」
そうして私は、
簿記1級まで取り切ることを再起の第一歩として選びました。
簿記1級は“逆転の資格”でも“肩書き”でもなく、
私が自分を諦めないための唯一の武器でした。
実務の中で簿記1級の知識を磨き続けた
簿記1級を取ったからといって、
すぐに評価されるわけではありません。
ただ、本社経理に異動して気づきました。
「実務の現場には、簿記1級を持っている人は意外と少ない」
この現実が、私の背中を押しました。
そこから私は、
資格の知識を“飾り”で終わらせず、
“使えるもの”へ変えるために磨き続けました。
-
月次決算
-
連結決算
-
税理士対応
-
Excel・資料作成の徹底強化
見栄えの良い仕事なんて一つもありません。
誰が見ても“泥臭い作業”ばかりです。
でも、この積み上げが確実に私を変えました。
「資格 × 実務」
この掛け算が、未経験からでも市場価値を生み出してくれたのです。
6年間積み続けた結果、
私は37歳で上場企業に転職できました。
武器は“持っているだけ”では価値になりません。
実務で磨いてこそ武器になります。
転職と年収アップのルートを探し続けた
実務経験を重ねながら、
私は常に自分に問い続けていました。
「今の自分の市場価値はいくらなのか?」
「次に伸ばすべきスキルは何か?」
「どの業界なら経験を活かせるのか?」
この“探し続ける姿勢”こそ、
私が再起できた最大の理由です。
目の前の仕事に全力を出しながら、
情報収集を怠らない。
-
経理の求人を見る
-
年収相場を調べる
-
必要なスキルを逆算する
-
スキルの穴を埋める
-
今の会社で活かせることを探す
この“探す力”があったからこそ、
チャンスを逃さず、
37歳で上場企業へ転職するルートにつながりました。
再起とは、
「自分の道を探し続ける行動」なのかもしれません。
どれだけ遅くても、人生は立て直せる
私はカウント2.9、
つまり“倒れる寸前の状態”から立ち上がりました。
特別な才能はありません。
成功の裏技もありません。
ただ、
武器を棚卸しし、
実務で資格の知識を磨き、
ルートを探し続けただけです。
積み上げは裏切りません。
どれだけ遅くても、人生は立て直せます。
もしあなたが今、
「もう遅い」「自分には何もない」と思っているなら、
大丈夫。
私も同じ場所にいました。
私も再起の途中です。
まずは、小さな一歩から。
動き出した瞬間から、人生は変わり始めます。
次の記事では
「フリーターから上場経理へ。10年かけて私が継続し続けたこと」
について書いていきます。